最もストレスを感じる原因
ストレスの原因を集約してみると...
外因性要因としては、女性は出産や更年期、高齢期、男性は退職や伴侶の死などが引き金になると言われています。
女性のうつ病は、出産後や更年期の発症が圧倒的に多くなっています。これにはもちろん社会的なインパクトもありますが、ホルモンの変動が非常に激しいため、心身のバランスを崩しやすい状況になっているのも大きな原因です。
最近は、女性の場合と同じように、男性の更年期ももっと真剣に考えるべきだという声も聞かれます。年を重ねて男性ホルモンがだんだん下がってくる時期には、男性にもやはりうつ症状がみられるからです。
社会的な要因としては、ストレスや過去の衝撃的な出来事、アルコールや薬物依存などがあります。
ストレスを感じている人を対象に行った「日常のストレス」に関する調査によると、もっともストレスを感じる状況は? という質問への回答で一番多いのが「職場や仕事上・学校での人間関係」、次が「金銭面」、以下「家族・子供との関係、家庭環境」と続きます。全体を見ると大半は人間関係のストレスです。
ストレスを感じている人を対象に行った「日常のストレス」に関する調査」(2008年)
・職場や仕事上・学校での人間関係 31.3 %
・金銭面 13 %
・家族・子供との関係、家庭環境 11 %
・仕事や勉強の内容 11.9 %
・親族との付き合い 4.7 %
・子育て・子供の教育 7.1 %
・炊事・洗濯・掃除などの日常の家事 2.8 %
・友人・知人との人間関係 2.3 %
・ご近所との人間関係 3 %
・通勤・通学 1.4 %
・異性との人間関係(恋愛など)1.8 %
・両親・祖父母などの介護 1.6 %
・昇進・昇格 0.5 %
・受験(自分や子供) 0.9 %
・お中元・お祝いなどの手配 0.2 %
・その他 6.0 %
この記事はこの本から引用させて頂きました。